みなさん、お茶が発祥した国ってどこかご存知ですか?
そう、中国です。中国にはウーロン茶をはじめたくさんのお茶がありますが、点心を美味しく食べるための「飲茶」文化と共に楽しまれてきたようです。
その中国から伝わって日本の奥深い茶文化が京都で発祥し、今日に至るわけですが、今回京都の〈福寿園〉さんと一緒にみなさんへ日本茶をご紹介するにあたって、初めて知ったことがあります。
ヨーロッパにお茶を最初に伝えたのは、どうやら日本らしいのです。正確に言えば、「日本に来たオランダ人がヨーロッパへ持ち帰った」とのこと。でも、日本の鎖国がその後に始まったので、広めたのは日本ではないようです。私は当然陸続きの中国が最初だと思っていたのですが・・・。
日本の茶文化の話、この「日本茶のはじめ方」で興味を持たれた方は、〈福寿園〉さんのホームページもご覧ください。勉強になりますよー。
さて、歴史の話はこれくらいで。普段、日本茶っていつどのタイミングで飲まれてますか? 仕事先では、朝、ペットボトルをコンビニで買って、デスクに置いてダラダラ飲みが一番多い気がします。あとランチで和食をチョイスした時とか。ひょっとして休みの日は一回も飲まない人も多いのでは? そんなのもったいない! せっかく「ワビ・サビ」の国に住んでいるのだから、ゴールデンウイークまでにいろんなシーンに合う日本茶を探して、美味しい淹れ方をマスターしましょう。そして、5月の新茶の季節を楽しみましょう!
おいしいお茶を飲むための淹れ方、選び方。

1日の中で美味しいお茶を飲むシーンを考えてみました。まず、どの時間帯だったらお茶を楽しむことができるのか、想像してみてください。そのシーンで合いそうなお茶と、おいしい淹れ方を併せてみなさんにご案内します。
たとえば・・・
朝起きた時に飲む
1.準備が早く終わって、ちょっと時間に余裕あり
2.バタバタであまり時間なし
お昼に飲む
3.食事をしながら
4.食事のあとに一服
夕方一息ついて飲む
5.ひとりでゆったりと
6.みんなで楽しく
一日の締めくくりに飲む
7.夕食を味わいながら
8.食事のあとに一服

それでは、それぞれのシーンごとに選んだお茶のご紹介です。
1.「朝、ちょっと時間に余裕あるとき」に。
抹茶 山月の白
抹茶は、お茶のもつ健康に良いとされる全ての成分を摂ることができます。濃厚な旨味に加え、ほどよい渋味が目覚めのからだにおすすめです。
おいしい淹れ方(1人分)
1.深みのある器にお湯を注いで温めます。
2.抹茶2gに対してお湯60ml(80℃がベスト)です。
3.茶せんで最初は軽く、その後前後に茶せんを振って泡立てる。
4.茶せんをゆっくりと動かして泡を細かくしていただきます。
2.「朝、バタバタであまり時間がないとき」に。
ティーバッグセット
手軽に楽しめるティーバッグ。後味の良いすっきりとしたお茶と、旨味と渋味が程よく調和した清涼感のある煎茶を選びました。
おいしい淹れ方(1人分)
1.マグカップにティーバッグを入れたらお湯(80℃がベスト)を注ぐだけ。
2.急いでいても、ティーバッグをつぶさないでください。
3.「お昼に食事をしながら飲むとき」に。
かぶせ茶朝露(水出し)
渋みが少ないので食事と一緒に楽しめます。また味や色の変化が少ないので、マグボトルなどで持ち歩いても美味しくいただけます。
おいしい淹れ方(1リットル分)
1.冷茶ポットに、一度沸騰させてから冷やした水と茶葉(20~30g)を入れ、冷蔵庫で4時間置きます。
2.中をかきまぜて、お茶をこします (お茶パックを使うとこす手間が省けます) 。
4.「お昼ご飯の後で、ちょっと一服するとき」に。
朝露ほうじ茶
豊富な香り成分で口中さっぱり、気分をリセットしてくれます。食後の一服でリラックスしてください。
おいしい淹れ方(1人分)
1.急須に茶葉(約3g)を入れ、熱湯130mlを注ぐ。
2.30秒程おいて、湯呑みに注ぐ。

5.「夕方、ひとりでゆったりと飲むとき」に。
玉露銀雲
豊かな香りとまったりとした旨みをお楽しみいただけます。自分へのごほうびタイムにおすすめ。
おいしい淹れ方(数人分)
1.急須にお湯を入れて冷まします。
2.急須のお湯を各湯呑みに20~30mlずつ入れて、残ったお湯は捨てます。
3.茶葉(1人分3g目安)を急須に入れ、湯呑みのお湯(40~60℃がベスト)を急須に入れ2分半~3分半待ちます。
4.湯呑みに均等な濃さになるよう注ぎわけます。
6.「夕方、みんなで楽しく飲むとき」に。
フレーバー煎茶セット
果物の香りをつけた煎茶を3種類ご用意しました。その日の気分に合わせていつもと少し違ったお茶をみんなで楽しみましょう。
おいしい淹れ方(1人分)
1.湯呑みにティーバッグを入れ、熱湯120mlを注ぎます。
2.1分程おいて、ティーバッグを取り出してください。
7.「夜、夕食を味わいながら飲むとき」に
煎茶銀閣
旨みと渋みが程よく調和した清涼感のある煎茶はどんな料理にもぴったりです。料理と一緒にお茶も楽しみましょう。
おいしい淹れ方(1人分)
1.湯呑みにお湯(60ml)を入れ、約70℃に冷まします。
2.急須に茶葉(約3g)を入れ、湯ざまししたお湯を急須に注ぎ1分半待ちます。
8.「一日の締めくくり、夕食後にちょっと一服するとき」に。
平安ほうじ茶
他のお茶よりカフェインが少ないので夕食後には特におすすめです。口中さっぱり、気分をリセットしてくれます。
おいしい淹れ方(1人分)
1.急須に茶葉(約3g)を入れ、熱湯130mlを注ぐ。
2.30秒程おいて、湯呑みに注ぐ。
茶葉それぞれいろんな淹れ方があって、覚えるのがちょっと大変ですね。少し簡潔に書いたのですが、〈福寿園〉さんのホームページには、イラストが入った詳しい説明も載っていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
これを覚えたら、絶対鼻高です!